群馬県の富岡製糸場が世界遺産に登録されたことは皆さんご存知ですが、
「荒船風穴」は「富岡製糸場と絹産業遺産群」として
同時に世界遺産に登録されました。
風穴ということで地下の洞窟をイメージして出かけました・・・
神津牧場から2kmほど下った所に駐車場がありました。
駐車場には車が一台も停まっていませんでした。
駐車場に車をとめて、そこから徒歩で荒船風穴に向かいます。
歩き始めてすぐのところに一枚の看板が出ていました

舗装道路をひたすら下ります。

15分ほど下ると料金所があり、入場料500円です。
そこから見えた景色は・・・

古い石積みだけです・・・
どこに洞窟があるんですか?
案内の方の説明を聞きながら遺産に近づきます。

想像していた洞窟があるわけではありません。

谷間に空積み(目地の無い石積み)があるだけです。
石積みの上部は転石の谷です。

この転石の隙間に冬の間に積もった雪や氷が夏まで残っていて、
冷たい空気が流れてくるのです。
山道を歩いて汗ばんだ体に心地よい冷気が感じられました・・・
風穴内部の温度は1.8℃・・・外気温は18.3℃

見事な天然冷蔵庫です。
昔はこの石積みの上に上屋があり、低温の建物内で
蚕の卵の孵化時期を調節していたのです。
入り口の看板の写真

建物が残っていれば真夏でも1~2℃の天然冷蔵庫を体験できたのに・・・
現在は石積みとその隙間から流れ出る冷気を感じるだけです。
帰りはひたすら坂道を登って帰路に着きました。
内山峠を越えてコスモス街道の様子を見てきました

咲き始めたコスモスが風に揺れていました・・・
脚が筋肉痛です。